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【書評】『夢をかなえるゾウ4』から学ぶ自分自身との向き合い方。

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【書評】『夢をかなえるゾウ4』から学ぶ自分自身との向き合い方。

 

「夢をかなえるゾウ」シリーズは、関西弁でコミカルなゾウの神様ガネーシャが、悩める主人公たちに課題を与え、彼ら彼女らの夢をかなえていくというストーリー仕立ての自己啓発本です。

 

累計400万部を超える大人気シリーズで、僕も最新作の「4」を含め、シリーズすべて読破しています。

 

今作『夢をかなえるゾウ4』は、小さな娘と持病を持つ妻と暮らす30代サラリーマンの主人公が、平凡な日々を過ごすある日、突然医者から余命3カ月を宣告されるところから物語が始まります。

 

 

絶望的な事実を唐突に突き付けられた主人公の前に、ゾウの姿をした神ガネーシャが現れます。

 

絶望している自分に対して、関西弁でおちょくるようなガネーシャの態度に懐疑的であった主人公でしたが、「夢をかなえる神」を自称するガネーシャに対して「どうにか自分がこの世を去った後、妻と子どもが生きていくのに困らないお金を作りたい」という残された期間で叶えたい夢を藁にも縋る思いでぶつけます。

 

そこから主人公は、ガネーシャから出される課題を日々こなして、一歩ずつ夢に近づいていくというストーリーです。

 

本書の共感ポイント

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本書を手に取ったタイミングの僕は、日々の生活にとても混乱していました。

 

仕事ではいろんな人からそれぞれ違うことを言われ、自分の中で一貫した軸について悩み…プライベートにおいては、副業の伸び悩みと自分はこのままでいいのか?という葛藤に苛まれる。そんな日々を過ごしていました。

 

日々、頭の中で思考がぐるぐるとめぐり悩むだけ悩んで何も行動しない。

そんな風に、毎日を浪費してしまっていました。

 

しかし、本書で最も琴線に触れた部分は、「1日1日の価値」について触れられている部分です。主人公は余命宣告を受けてから、日々の行動を変えることで、これまでは手にすることができなかった体験、経験、知識、感情を得ていきます。

誰でも、平等に訪れる24時間も、どういう心持で過ごすかによってまるで変わってくるのです。

 

スティーブ・ジョブズの名言で、「今日を人生最後の日だと思って生きろ」という言葉がありますが、まさにその通りだと感じました。

 

印象的だった3つの課題

 

1.「死ぬまでにやりたいことリスト」をつくる

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本書の中で、主人公がつくったリストは以下のようなものです。

・家族旅行をする

・本を出す

・昔の友人と集まって飲む

・カウンターで高級寿司を食べる

・富士山に登る

・息ができなくなるくらい笑う

・自分の会社をつくる

・ギネスブックに載るようなことに挑戦する

・母校で講演をする

・世界遺産を見に行く

etc…

 

普通に生活をしていると、時間やお金ができたらいつか…とか、どうせ自分には…とか、

そんな言い訳をして、自分が心からしたいと思うことを遠ざけてしまうのです。

 

しかし、リストを作って紙に書きだしてみると、すぐにでも実行に移せるものはいくらでもあります。

 

もし、自分にとって明日が人生最後の日だったら…

そんなマインドセットになることで、現状においても可能性は無限に広がっていることを教えてくれます。

 

2.大きな夢に向かう小さな一歩を、今日踏み出す

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人生において達成したいことの中には、すぐには実現しないことがほとんどです。

しかし、それをただ願っているだけでは実現できません。

 

1mmでもその夢につながるアクションを実行することが、何よりも大切なことです。

 

本書では、その実例としてアメリカでマクドナルド創業者のレイ・クロック氏のエピソードが語られています。

 

うだつの上がらないミキサー販売員だったレイ・クロック氏は、ある日マクドナルド兄弟がやっているハンバーガーショップに立ち寄り、その美味しいさに感動します。

 

そして、その味を世界中の人に届けたいと決心するのです。

 

その時のレイ・クロック氏の行動は、その日のうちにマクドナルド兄弟にビジネスの話を持ち掛け、チェーン展開に乗り気ではないマクドナルド兄弟に対して自分が経営者となるという決断までしてしまうという、素晴らしい行動力を発揮したといいます。

 

3.限界を感じた時、もうひと踏ん張りする

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夢に向かって邁進する主人公に対して背中を押す際に、ガネーシャ出した課題です。

 

多くの人は「頑張りすぎても意味はない」と考えがちで、自分の潜在能力より低いレベルで妥協をしてしまいます。

 

自分の努力を過剰に見積もってしまうのです。

 

しかし、成功している多くの偉人たちは逆の考え方をしているといいます。

 

ここでは、史上最高のゴルファーと言われたジャック・ニクラウスのエピソードが紹介されています。

 

彼は最も効果的な練習は、「ホールを回ったあと」だといいます。

その理由は、全力を出し尽くしてホールを回ったあとこそ、体が何をどうすれば良いか覚えているタイミングだというのです。

だから、彼は大会のあとはどれだけ疲れていても、優勝したとしても、絶対にそのあとの練習をかかさないという逸話が残っているのです。

 

感想

本書を読んで感じたことは、自分と向き合うことの重要さです。

 

自分と向き合うとは、自分の心に対して素直になることと同義だと感じます。

 

その素直さに従って行動をした先に、自分が持つ他者に対する提供価値があるのではないだろうか。と感じました。

 

他人や社会が望むように動くのではなく、あくまで自分起点で行動をすることで、余計な悩みや感情に振り回されることなく、充実した人生を送れるのだと思います。

 

そして、今日という1日も「今日が人生最後だったらどうする?」と鏡の前の自分に問いかけ、過ごしていきたいです。