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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

年間300冊の読書をしてようやく気づいた本を自分のものにするための読書法。

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年間300冊の読書をしてようやく気づいた本を自分のものにするための読書法。

 

「年間300冊」

 

これは僕が日々のルーティンとして読んでいる本の冊数です。

既にこの習慣は2年以上継続しています。

 

最初の1年間は新しい情報に触れる度に、発見や刺激があって読書をすること自体に楽しさを感じていました。

 

しかし、ある時から自分の中でモヤモヤが出てくるようになりました。

それは、どの本を読んでもタイトルはオリジナリティがあって面白いにも関わらず、読み進めていくと既視感を覚えるような内容ばかりが語られているような感覚に陥ってきたのです。

 

そんな状況に対して理想論を言えば、それぞれの本から共通点を見出して自分の中でグルーピングをして思考の整理をする。ということになると思います。

 

ですが、僕はどうやらまだまだその能力が不足していて、本を読んですぐは理解出来ていても、後から様々な情報が入ってくると頭の中で情報が交錯してしまうような状況に陥ってしまいっていました。

 

つまり、本の冊数や著者ごとの膨大な考え方のフレームが、頭の中にぐちゃぐちゃに混在して断片的な情報だけが残り、全体像はふわふわしている状況です。

 

なぜ、このようなことが起こるのか?というと、自分の予測では「自分の思考フレームに本の内容を落とし込めていないから」だと感じています。

 

思考フレームを持つことによって得られるメリットは、以下のようなことが言えると思います。

 

  1. 本の全体像を理解できる。
  2. 読書の内容を忘れにくくなる。
  3. 読書から自分なりの考え方が導き出せる。

 

自分の思考フレームを作る為に必要なこと

 

何もないところや断片的な情報から自分の思考フレームをつくることは難しいと思います。僕の考える最も有効な方法は、自分が理想とする人の考え方に憑依してしまうということです。

 

その為には、たった1人の著者の本を徹底的に読むということが大切だと感じます。

 

著作をすべて読むことはもちろんですが、最低でも1冊を5回以上は読み込み、自分でもそこから得られた思考をベースにアウトプットを繰り返す。ということが求められると思います。

 

そうすることで、全く別の著者の本を読んだ時も、自分が憑依している著者を思い浮かべてあの人だったらどうやって考えて、なんて言うだろうか?という考え方ができると思います。オリジナリティというのは、むしろそういうところから出てくるのではないだろうか?とすら思います。

 

僕が憑依したい3人の賢人

 

誰に憑依するかというのは非常に重要なポイントです。

その中でも大切なことは、以下の点だと思います。

 

  1. 自分自身が共感できる
  2. 一定量の書籍を出版している
  3. 顔が見える

 

その上で、様々な本に触れてきた僕がなり切って思考をコピーしたいと思える賢人はジャンルやカテゴリごとに3名の方がいます。

 

山口周氏(人生感、社会感)

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山口 周(やまぐち しゅう、1970年)東京都生まれの日本の独立研究者、著作家、パブリックスピーカーである。本人は「ナレッジキュレーター」と名乗ることもある。株式会社ライプニッツ代表。

 

「経営におけるアートとサイエンスのリバランス」「組織の潜在的創造性の開発」「資本主義とビジネスの未来」等を主な研究領域とする。コーンフェリーのシニアパートナーを務めながら、研究、経営大学院での教職、著作、各種ワークショップの実施、パブリックスピーキングなどに携わる。学部と大学院で哲学・美術史を学んだという特殊な経歴を活かし「人文科学と経営科学の交差点」をテーマに活動を行っている。

 

盛岡毅氏(マーケティング)

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森岡 毅(もりおか つよし、1972年(昭和47年)10月12日  )は、日本を代表するマーケター、戦略家、実業家。

ビジネス書のベストセラー作家としての顔も持つ。元株式会社ユー・エス・ジェイ チーフマーケティングオフィサー 執行役員。兵庫県伊丹市出身。

高等数学を用いた独自の確率統計ノウハウによる戦略理論と多くの奇抜なアイデアで、経営難に陥っていたテーマパーク・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンをV字回復させた人物として知られる。

 

 

佐藤可士和氏(クリエイティビティ)

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佐藤 可士和(さとう かしわ、男性、1965年2月11日 - )は、東京都出身のクリエイティブディレクター、アートディレクター、グラフィックデザイナー。慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科客員教授。

 

まとめ

質と量。どちらが大切なのか?という議論は常に存在します。

 

僕の場合は、ようやく量をこなすことで質を高めるための1つのアプローチが見えてきたというのが、正直な実感です。

 

ここまでのプロセスは、あまりに効率が悪く長い道のりだったと感じていますが、それも量があったからこそ気づくことができたものかもしれません。

 

これからは、質を高める方向性に切り替えて積み上げを続けたいと思います。