【誰もが抱える矛盾性】「人は絶対にやらないといったことは絶対にやる」理論
人が「絶対やらない」と強く否定する時は、本来の理屈で考えたら「やるべきではない」ということはわかっているが、それをどこかで「やってしまいたい」という気持ちがあって、しかもそれを自分でもしっかりと認知しているから、そんな自分を否定する為に「絶対やらない」と強くいってしまうんですよ。
これは、作家・クリエイティブディレクターの三浦崇宏氏が語っていた言葉だ。
多くの人が言葉と行動が裏返しになってしまう理由というのが、このメッセージからよくわかるような気がした。
そして、僕自身の中にある自己矛盾という視点で少し整理してみると、様々な気づきがあった。
働き方について
「転職や起業に興味はない」と色んなところで言い切っている。
それは、あくまで合理的に考えて、いま勤めている大企業の方が、年収やワークライフバランスなどの面で、圧倒的に安定している。
しかし、それに固執することは、どこかで全く新しいチャレンジを欲している自分がいることを認識しているからなのかもしれない。
暮らしについて
「田舎には住みたくない」これも色んなところで言い切っている。
なぜなら、僕は何もない田舎の地域出身で、大学生で上京するまでずっと東京での生活にあこがれてきた。そして、東京での生活は、今でも非常に魅力的だ。
しかし、田舎を否定し続けることは、これもどこかで、故郷に感じるノスタルジーをどこかで押し殺しているということなのかもしれない。
運動について
「運動なんて絶対にしたくない」これも僕の曲がった信念だ。
もともと、大の運動音痴で、体育は大嫌いだった。社会人になってようやく、体育の授業から解放されたのに、なぜ運動などしないといけないのか。と意固地になっていた。
しかし、それも本当はどこかでスポーツを通しての楽しみを理解したい自分を否定し続けているからこそなのだと思う。
つくづく、人というのは自分も含めて矛盾していて、でも面白い生き物だと感じる。