ユニクロの年収4割引き上げについて思ったこと
昨日、興味深くインパクトのあるニュースを見つけた。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230111-OYT1T50073/
ユニクロを傘下に持つファーストリテイリングが、従業員の給料を最大40%引き上げるといったものだ。
今日はこのニュースに対して、いくつかの視点から私見を述べたいと思う。
日本社会にとって
今年からの強烈な円安基調で、グローバル企業が躍進し、国内企業が疲弊をする状況の中で、ファーストリテイリングのような日本を代表するグローバル企業が大幅な賃上げを行うことは至極当たり前と思う。
その一方で、短期的には企業による賃金格差が生まれることもあるかもしれないが、長期的には日本経済全体を押し上げる推進力になることは間違いないだろう。
ファーストリテイリングの経営にとって
経営としては、シンプルに人件費だけ上がりますでは、株主に説明がつかないだろう。
恐らく、賃金があがる分が商品価格に転化され、ユニクロ製品の値上げは避けられないだろう。
しかし、それでも優秀な人材確保によってどのように収益を確保していくのか?は注視したいポイントだ。
従業員にとって
高い給料は魅力的だ。しかし、その対価として求められる要求業務量やスキルレベルは非常に高いものになるだろう。特に、新卒社員などは、そのストレスやプレッシャーを高給とのバランスの中でどのように自分なりに消化できるかどうかが、本人や企業の成長にとっても大きなポイントになるだろう。
この取組みについては、今後も注視していきたい。