「ストイック」の弊害
昨年の10月からダイエットをスタートしてからというもの、普段の食事を非常にストイックな内容に切り替えていた。
特に、気をつけていたのは、糖質だ。
甘いお菓子や清涼飲料を一切摂取しないことはもちろん、ごはんやパンの量までかなり減らしていた。
その効果はしっかりとあり、身体はかなりスリムになった。
いや、最近ではやや貧相になりすぎた感覚すらある。
痩せたことは好ましいことだが、副作用もあった。
それは、「意欲」が湧かないことである。
そう、精神も身体も一緒に痩せてしまう感覚があった。
欲が湧かないし、怒りもない、ただただ仙人のような「無」に近いものを感じた。
しかし、自分にはその感覚は、決して幸福なものではなかった。
ある程度の感情の起伏があってこそ、人生は楽しいと思う。
そんなことを思う中で、リバウンド的なドカ食いではなく、すこしだけ甘いものを食べることを戻してみた。
すると、驚くほど自分の感情が戻ってくる感覚があった。
ストイックなことは大切だが、極に触れすぎず、バランスを保つこと。
コツコツ続けていくには、それは一番なのかもしれない。